« MANGA, The 14th DALAI LAMA | メイン | シャボン玉、ふわぁぁぁぁ~ »

「 Easy Spirit 」法王さまのオーラ

2008年11 月 2日 (日)

airplanesun

「ミッシング・ピース 東京展」をもうご覧になった方は思い出してください。

法王さまの「靴」がアクリルケースに入れて展示されていましたよね。

これです。

L1000227

Sylvie Fleury / シルビー・フルーリというスイスに住むフランス人女性の作品です。

The Missing Peace の生みの親ともいうべき、

Darlene Marcovich から、

1016preview19

きのう、この作品についての興味深いできごとを聞きました。

cafe

ダライラマ法王の放つ「オーラ」を作品にしたいと考えたシルビーは「キルリアン写真」という独特な技術で表現しました。

法王のお履きになった靴そのものを手に入れ、

それを「キルリアン写真」にしたのです。

L1000229

「靴」のまわりから輝く「気」,「オーラ」が白っぽく放射状に放出しているかのようです。

この作品の「出来あがり」についてお聞きになった、

法王はこう仰ったそうです。

「その靴は何度も靴底を張り替えて履いていたから、

オーラなんてないんじゃないか...(笑い)。

もし、あるとしたら、それは、靴を修理した職人のものでしょう.....(笑い)」

----------------------------------------------

ここまでのことはカタログにも載せています。

ここから、後日談です。

Darlene Marcovich  /  ダーレーン・マルコビッチがたのしそうに語ります。

---------------------

初めての開催地、Los Angels でこの作品を見たという男性から連絡が入りました。

「あの輝く革靴の作品がほしい」

「どうしたら手に入りますか?」

..........................................

よくよく聞いてみると、

その男性はあの靴、

「Dexter 」社の創業者の息子だというのです。

Dexterは「since 1957」という革靴の老舗ブランド。

http://www.dextershoe.com/

ボーリング・シューズでも有名です。

一代にして大成功したMr. Dexter は92歳。

人生の最後に、ガン専門病院を作り、市に、寄贈する計画でした。

そのオープニング・レセプションをMr. Dexterのお誕生日にすることにした親孝行な息子さんは、

あの「輝く靴」としてアート展に飾られたあの一枚を、

サプライズとしてプレゼントしたいと考えたのでした。

長い話しを聞いて意気に感じたダーレーンは、

すぐに、

スイスのシルビー・フルーリに連絡。

聞いたシルビーは悩みます。

あの作品はあれひとつだし、

キルリアン写真にしたのはParis に住む老職人。

その人にしか作れないのです。

が、これまた、意気に感じたシルビーはすぐさまParis に飛び、

airplane

老職人とダライラマの噂話しなどしながら、「もう一枚」を作り上げました。

「 Easy Spirit 」_おおらかな心、と題されたこの作品は世界を飛んでいきます。

病院のオープニング・セレモニー、Mr. Dexterのお誕生日の当日。

このプレゼントを贈る息子さんはどんなにうれしかったことでしょう。

息子からこのプレゼントを受け取ったMr. Dexter もどんなにうれしかったことでしょう。

shine shine shine shine shine shine

birthday

shine shine shine shine shine shine

notes

shine shine shine shine shine shine

present

Mr. Dexter は、

この夜、

亡くなったそうです。

-------------

さらに、おまけ。

シルビーからこの作品が届きどう展示するか探っていた時期に、

法王さまが履いていらしたこの靴そのものがあった方がよりよいと判断して、

インド・ダラムサラの法王事務所に要請。

こころよく寄贈してくださることとなった「法王の革靴」は

L1000038

厳重にパッケージされて

The Missing Peace の創立者のおひとり、

Tenzin N. Tethon 氏のご自宅に届けられました。

1016preview22

厳重な梱包をといて現れた法王さまの革靴をテトン氏は、家にあった、

大学生のお嬢さんの紙製シューズボックスに入れてオフィスに行きました。

そのボックスには、

カリフォルニアで若いお嬢さんに人気のカジュアル・シューズ・ブランドの名前、

「 Easy Spirit 」のロゴがありました。

オフィスについてダーレーン達スタッフとボックスを開けた、

その時、

ダーレーンが思わず意気を呑み、

「...............................................」

絶句。

typhoon

ダーレーンが指さしているのは、

シューズ・ボックスに印刷されているロゴ、

「 Easy Spirit 」。

Logo

だって、

Sylvie Fleury / シルビー・フルーリがこの作品につけたタイトルが、

「 Easy Spirit 」だったのです。

flair

すべて、

事実、

です。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0120a72816ce970b0128762afebc970c

Listed below are links to weblogs that reference 「 Easy Spirit 」法王さまのオーラ :

コメント

おやじ

何と素晴らしい感動的な逸話なんでしょう。
6日は仕事があり国技館に行くことが出来ませんが
素晴らしいお話のレポートを期待しております。

実行委員み

おやじさま

この展覧会、9日に終わります。

わたしはほとんど毎日この会場にいて、
この展覧会のすばらしさを知っています。
というか、日々、深く味わっています。

で、
9日、終わります。

ぜひぜひ、ゆっくり、時間をかけて、見てください。

それだけの値打ちがあります。

★ ♪

この記事へのコメントは終了しました。

3