フランスの週刊誌
2008年2 月16日 (土)
フランス人の知り合いがParis からのお土産をくれました。
「le nouvel Observateur」という雑誌の2008年 1月17日号。
「Special Tibet /LE DEFI A LA CHINE」という特集。
表紙は、ダライ・ラマ法王。
背景にポタラ宮が合成してある。
この頃は「インターネット時代」で「雑誌離れ」が進んでいるので、いろいろな「おまけ」をつけて売ることが多いらしい。
この雑誌のおまけは、なんと、映画「クンドゥン」のDVD !!!
「クンドゥン」つきで、8.4ユーロ、¥1.329
amazon で「クンドゥン」を探してみたら、現在は中古品を買うしかないようで、なんと、いちばん安いのが¥13.800もする !!!
新古品として売っているのが、¥16.800.....。
特集は(なにしろフランス語、なにがなんだかわかりませんが)14ページ。
ポタラ宮の前で行進している中国軍兵士たちの写真。
かつてチベットがどれだけ広かったかを示す昔の「地図」
ふたりの若者が「ONE WORLD ONE DREAM FREE TIBET 2008」と書いた横断幕を掲げている写真(彼らはすぐに逮捕された、が、その映像はYou Tube で全世界に流れた)
「Rock around Tibet」という記事にはチベタン・ハード・ロックグループ、「Namchak」が紹介されている。
そして、法王のインタビュー、3ページ。
アメリカ議会からゴールド・メダルを授与されたことを紹介している記事の横には、ワシントンのホワイト・ハウス前で俳優リチャード・ギア氏に白いカタをかけているうれしそうな法王の写真が載っている。
この瞬間はこのふたりにとって、どれほどうれしい時だっただろうかと、しばし、見惚れてしまう。
青海鉄道の記事もあり、ラサ、真新しいスーパー、食品だなの前で僧侶たちが買い物している様もある。
内容がはっきりわからないながら、どうしても、フランスと日本との「差」を感じてしまう。
ダライ・ラマ法王のこれまでの歴史と、中国がいかに侵略してきたか、世界一の鉄道が開通したことでどれだけ状況が一変しているか、特集して伝える。
今年はじめ、一月に放送された「青海鉄道」というタイトルのNHK スペシャルを見ていてわたしは仰天したのを思い出す。
ラサまでの長距離を走るこの特殊な鉄道を紹介していって、いよいよラサに到着、ラサ市内をあちこち説明する。
ポタラ宮。
世界遺産。
今やライト・アップされ、巨大な噴水まである巨大・観光地。
ナレーションが、
「ここポタラ宮には歴代のダライ・ラマ法王が住んできました。が、今は、住んでいません」
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なぜ、住んでいないのか?
なぜ、住んでいないのか?
なぜ?
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なんの説明もなく次の話しに移っていった....。
ちゃんと説明して、ちゃんと報道してほしい、と大いに不満だった。
このフランスの雑誌、ネットでさらに調べたら、
「フランス国内のみならず世界各国の時事、経済、消費問題、文学、アートの記事を取り上げ、幅広く質の高い内容で定評があるフランスの週刊誌。」とのこと。
税込み価格、¥735 で定期購読できる。
やはり今はユーロがとても高いから、¥1.329なんて値段になってしまうのだ。
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