ツェメ ユンテン / 真実の祷り
2008年9 月27日 (土)
おととい、
石濱裕美子さんの訳された(チベット語→日本語)
「真実の祷り」と題されたダライラマ法王の詩を載せました。
この詩をチベット人の人達は声をあわせて朗唱するのだそうです。
3月の「チベット騒動」後、護国寺で現在も続いているキャンドル・ナイトでは
この詩をチベット語で唱えているそうで、
「 ツェメ ユンテン」という音ではじまるので「 ツェメ ユンテン」と呼ばれているそうです。
とメールで教えてくださった方がいて、
そう知ってみると、
がぜん、聴いてみたくなります。
護国寺の境内、薄暗くなったころにキャンドルを灯し、
声をそろえて朗唱。
調べてみるとこのキャンドル・ナイト、
10月10日で終了するそうなんです。
なんとか時間を作って行きたいものです。
チベット語のお経は、意味がわからなくても聴いているだけで
心が休まりゆったりといい気持ちになりますから。
ダライラマ法王が亡命直後に作ったこの詩は、ずしんと心の奥の奥にふかくしみていくものがあります。
以下に再度、載せておきます。
-----------------------------」
真実の祷り
海のように果てしない徳をそなえて
すべての非力な生き物を、たった一人の我が子のように愛される
過去・現在・未来に出現される方(仏)よ、その子(菩薩)よ。その弟子たちよ。
どうかこの私の真実の叫びを聞いてください。
この世の苦しみを取り除く、完璧な仏の教えは
全世界の幸福をになっている。
この教えを奉じている学者や行者たちの
十種類の法行(正しい仏教の修行)が栄えて行きますように。
恐ろしい乱暴な悪行の徒に迫害されて
絶え間なく苦しんでいる非力な生き物たち
かれらの堪え難い、病と戦争と飢えの恐怖が
鎮まって、平和の海の中で安らげますように。
とりわけ、敬虔な雪国(チベット)の人々が、
仏教を信じない異教徒の群によって無慈悲に
荒々しく滅ぼされて、流した血と涙の河が
すぐにとまるように、慈悲の力を生じてください。
煩悩という魔物に惑わされた残虐な行為により
自分も他人も滅ぼすものは哀れむべきものたち。
この乱暴な人々の群がなすべきこと・なさざるべきことを判別できる目を
得て、愛をもってわたしたちの友となるように。
長く心に暖めてきた願いが
かない、チベットの完全独立が
自ずとかない、仏教にもとづく政治が栄えるような
そのような良き時代をすぐに与えてください。
仏の教えとその教えを守っている政府や民のために
自分の可愛い身体や財産をなげうって
千の困難を味わっている人々を
ポタラにいる方よ(観音様よ)、お守り下さい。
まとめると、頼るべき方観音様は、
仏と菩薩の眼前で「このチベットの地を
護ろう」と広大な祈願をたてられた。
その祈願の結果がすぐに現実のものとなりますように。
この世界と空性(一切ものに実体がない)の本質である深遠なる縁起と
最高の三つの宝(仏とその教えとその教えを奉じる僧侶)の力と真実の言葉の力と
良い行為には良い結果が、悪い行為に悪い結果が必ずでるという真実の力によって、我々の
この真実の祈りが障りなく現実のものとなりますように。
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「 ツェメ ユンテン」という音ではじまるというチベット語での朗唱を聴いてみたいです。
英語では、
Words of Truth
だそうです。
Dhen Tsek Monlam ですね。
CDではケルサン・チュキラのWHERE THE HEART BLOSSOMSに収録されていますが、全部で8分ほどあるので聞き応えありますよ。
http://www16.ocn.ne.jp/~tcc/TCC-S/Chukie.html
なお中国のサイトで恐縮ですけどここで聞けます。
http://jilesi.music.hexun.com/M1377673.html
ダラムサラでも集会の時には毎回この歌をみんなで歌いますね。
投稿情報: 風来坊 | 2008年9 月29日 (月) 18:40