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池田 一さんからのメール

2008年11 月29日 (土)

sun

木内みどり さん、

池田一です。

インドのデリーの準備等で追われていて、連絡がついつい遅れてしまいました。

The Missing Peace東京展は、私にとっても、ずしんと重い意義深い展覧会でした。

権威的ではなく、本当の心の底から盛り上がったパワーを感じたのか、
さまざまな平和への関心を呼び起こした展覧会でした。

出品アーティストとして、
ひたむきな主催者の尽力に、深く感謝しています。

私の友人、知人からも、多くの感想が寄せられています。

キュレーター、芸大博士課程の学生、高校の美術教師など、アート関連の人の感想が大半です。
抜粋した文章を、参考までに送ります。

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今日、The Missing Peaceを見てきました。
社会と密接に関係している展覧会を見てとても安心しました。
最近「癒し」の作品が多くて、嫌気がさしていました。
キャプションの文章も作品とバランスが取れていて勉強になりました。
重みのある展覧会で、大切な時間を過ごしました。

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素晴らしかったです。

ありがとうございました。周りの環境と作品の展示の仕方、 又朝一番で行きましたのでのんびり見ることが出来、作品の一つ一つをゆっくり拝見させていただきました。

とりわけ池田さんの 作品の前で立ち止まりああでもない、こうでもないと言いながら見させていただきました。

透明感があり心が洗われる作品、そこに 付け加えられた言葉に自分への問いかけもあり 暖かい気持ちになり感動いたしました。

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昨日The Missing Peace展行ってきました。

メイン会場に行く前にまずはサテライトの「フィールチベット」に。

チベット知っとかなきゃ、と思って行ってみたら偶然にも池田一と出会う。

本当に偶然で驚く。密教の力なのか、、、?

メイン会場には坂本龍一、池田一などの日本のアーチスト作品が。

空き缶や瓶の蓋を編み込んだタペストリー、El Anatsuiの作品。
マリーナ・アブラモヴィッチのビデオ作品。ビル・ヴィオラのビデオ アート。
kimsoojaさんののパフォーマンスビデオ。小さなローリーアンダーソン と犬の作品。
どれも良かったです。

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ミッシング・ピースを拝見しました。
ダライラマの柔らかい人柄と
平和への葛藤が
アーティストの様々な平和と戦争の垣根のような
表現で充たされており、
素晴らしい展示でした。

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「ミッシング・ピース 東京展」に行って来た。
ダライ・ラマ14世に影響を受けた60人のアーティストがそれぞれのビジョンをアートとして表現する。
テーマは平和、慈愛、自己、他人、世界、輪廻、解脱など様々。
またチベット問題を悲観するだけでなく真っ直ぐ見つめることを訴える。
人と作品が密接に繋がりコンセプトが明確に思え好印象を受けた。

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展示が丁寧でした。
ヒルサイドテラスで働く人たちも慣れない仕事を丁寧にこなしていました。
横浜トリエンナーレとは全く違う充実ぶりでしたね。

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本人の許可を得ていないので、匿名にしました。

The Missing Peace東京展の直前、10/3~5、九州の最南端・枕崎市で実施した花渡川アートプロジェクトの写真を添付しました。

「五輪の浮島が漂着する日」というアートイベントで、5つの 大陸を模した浮島が、東シナ海に面して、配置。

Floatingisles01 Floatingisles02 Floatingisles03

Floatingisles04 Floatingisles05

最終日には、「大陸を動かす」アクションへ。

最後の2枚、5歳の少年がオーストラリア大陸の上に突っ立つ浮島を押して、川を遡る写真は
未来への示唆に富んでいて、気に入りです。

これらの写真から、子供たちのために、童話を書こうかと思っているところです。

そして、いまは、インド・デリーでの野外アート展「48*C Public.Art.Ecology.」の準備に追われています。

デリーを流れるヤムナ川の、「川はトイレットになった」と嘆く惨状に直面して、
「WATERPOLIS: missing or promising ?」というプロジェクトを展開します。

Chandni Chowkというオールド・デリーのTown Hallの前の、ムガル王朝の水路・噴水の跡に、全長約80mの、 5本マストの「未来の船」のイメージを被せるというもの。

48*C Public.Art.Ecology.」のホームページがアップしましたので、訪れてみて下さい。

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私にとっては、花渡川アートプロジェクトも、デリーでのWATERPOLISも、The Missing Peaceと繋がった、地球の未来へのメッセージです。
The Missing Peaceで立ち上がった、ひたむきな平和への願い、パワーが、今後とも人々をつなげ、少しでもThe Promising Peaceの到来に向かう、そんな次なる展開を楽しみにしています。
その時のために、私なりのパワーを満タンにしておくつもりです。

長々となりましたが、水野さん、貴田さん、そしてThe Missing Peaceに関わられた皆さんに、これからもよろしく、とお伝え下さい。

池田一
2008.11.24

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48*C Public.Art.Ecology.」のホームページでの池田一さんの紹介。

Japanese artist Ichi Ikeda’s practice is strongly themed upon global environmental problems, especially water as the most precious resource, his artworks are widely known as WaterArt projects.

His central commitment is to raise global awareness about issues relating to water conservation on the earth, through both large- and small-scale interventions.

His art serves as an inspirational focal point for the exchange of water-related information.

His interventions include international conferences and seminars, community activism, public performance and interactive installations.

Through combining flows of these diversified WaterArt projects, he has been developing world-widely the idea that any place on the earth can function as the starting station for forwarding ‘water for the future’ to the next generation living on the future earth.

This is why his WaterArt projects are highly evaluated as ‘art for the future’. 

He suggests this new perspective viewpoint on social and natural system as the ‘Water’s-Eye View’.

今年5月30日、池田一さんはNew York 国連本部で語りました。

http://ameblo.jp/art-move-kawaguchi/theme-10004031143.html

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こどもたちのための童話を書こうとしてらっしゃる池田一さん。

とってもたのしみです。

flair

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昨日のブログについて。

「アフリカに到着された法王猊下」というタイトルで載せました。

この記事の内容は、「チベットNOW@ルンタ」さんのサイトから転載しています。

「チベットNOW@ルンタ」の中原一博さんはインド・ダラムサラに在住の方で、

亡命政府とも近しく、情報が正確・早い・近い距離から撮影された画像がある...などの理由から、たくさんの方々がここから情報を得ています。

当「ミッシング・ピース 東京展」も中原さんから許可をいただいて転載しています。

法王猊下の動向や亡命政府の動きなどが、他の報道などとはまったく比較できないほど

早く正確だからです。

許可をいただいていることをここでお知らせしておきます。

「チベットNOW@ルンタ」:http://blog.livedoor.jp/rftibet/

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今日は、すばらしい快晴sun

気持ちいい週末がすごせそうですね。

ciao !

shine

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Listed below are links to weblogs that reference 池田 一さんからのメール :

コメント

sono

こんばんは。
池田一さんの「80リットルの水箱」からいろんなメッセージを感じました。素敵な作品です。
今回、様々なアーティストの方が世界平和やダライラマ法王様の意志に賛同し「ミッシング・ピース展」という形で表現されたという事は、とても素晴らしいと思います。世界平和を願うこと、ダライラマ法王様を支持することは、色んな形でできるものなのですね。
私はミッシング・ピース東京展が終了後、カタログ2冊とサルスティアーノのTシャツを注文させていただきました。カタログ1冊は、自分でゆっくり作品を鑑賞しながら色々なことを考えたいと思ったので。あと1冊は母校の図書館に送りました。若い学生さん達に「ミッシング・ピース東京展」を見て何かを感じてもらえたら嬉しいと思ったからです。Tシャツはかなり気に入り、今から半袖が着られる季節が待ちどおしいです。これからも私のできる範囲で、ダライラマ法王様や世界平和について関わっていけたらいいなと思っています。

木内みどり

すばらしいコメントをお送りくださてt、ありがとうございます。
ほんとにうれしかったです。
苦労があってもやってよかった...と思えるご感想です。
カタログを母校の図書館にも送ってくださったとのこと。
わたしもそうしました。
たくさんの若い人たちの目にとまる場所に置きたいと思います。
★★
そう、半袖の季節にもいいですし、
これからの寒い季節、それも厳寒の時期にこの半袖「ミッシング・ピース 東京展」Tシャツ、お洒落!!です。

お互いにすてきな冬となりますように...。

sono

木内みどり様
私こそ、とっても素敵なコメントありがとうございました。とってもHAPPYな気分です。
これからもブログ楽しみにしてます。

この記事へのコメントは終了しました。

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